結城友奈は勇者である 鷲尾須美の章 第二章見てきました

本日の舞台挨拶上映を見てきました。
今回はパンフレットも発売されたので、設定資料としてブルーレイと同時購入。
ブルーレイは本編で細かく見れなかった部分と、勇者部所属目当てに。
しっかりと映画サイズにエピソードを深く掘り下げ、大変期待以上に仕上がってました。

以下ネタバレをば。
パンフレットは、鷲尾須美の章にて描かれる大橋などの設定の新規情報や、3人の私服や勇者衣装など本編の設定画、そしてスタッフインタビューなど見所満載。
劇場特典として三ノ輪銀の日常を描く小冊子も配布され、劇場本編以外にも充実したアイテムが盛りだくさんである。


日常と非日常の落差を描くことで、日常の大切さを強調してきた勇者シリーズ
その均衡が崩れ去るエピソードであり、だからこそ最後の日常をしっかりと重ねてくる。

ショートエピソードの連続、4コマアニメのような連続カットの日常シーン。
園子はマイペースに、銀が話題にのっかって、須美はツッコミと時々いじられ。

時に銀が仕返しとばかりにいじられ、また違った表情を魅せてくれる。
園子は以前に増して、破天荒な調子で二人を振り回す。
そんな二人とどんどん親密になって、コロコロと表情を変える須美。

三人の日常、そして続く未来の話。
こんな幸せな日常を守るため、絶対に壊させないために、バーテックスを追い払う。
守りたい大切なものへの決意を新たに、彼女たちの日々は続く。

そんな日常の描写の中に、夕暮れ時、ふと何かを感じた須美の行動。
決して未来を察知したわけじゃないと思う。
楽しかった時間が終わり、別れ岐路に付く瞬間、ふと感じる寂寥感。
そういった描写が、運命的に訪れる未来を暗示させる所は胸がざわつく。

そして襲来する、新たなバーテックス。
その戦いの苛烈さには、思わず目を伏せたくなってしまった。
まさに血で血を洗うような戦いぶりは、前述の決意によってその身を奮い立たせ、振り絞った根性によって為す姿。


舞台挨拶にて、銀役の花守さんの感想にて。
銀の結末について、勇者としての彼女は後悔はなかったと思う一方で、一人の少女としての彼女が迎えたこの結末について、感じ方は人それぞれ違うと思う(的な事をおっしゃってたと思う)

大切なものを守るために戦い、偉業ともいえる行いを果たしきった彼女。
一方で、彼女自身が得られるはずだった未来、幸福、それらを理不尽に奪われた結末。
それらの重みをしっかりと描き切り、遺された二人の慟哭によって幕を下ろした。
その終幕は美しく、そして悲しさが後を引くばかりだった。
彼女役の花守さんの歌う、主題歌「たましい」はしっかりとその余韻となっていた。

鷲尾須美の章、最終章となる三章は今回とはまた別の壮絶な戦いが描かれる。
遺された二人の戦いがどう描かれるか、期待して次章を待ちたい。