戦姫絶唱シンフォギアAXZ EPISODE 1 「バルベルデ地獄変」

いやはや、シンフォギアって感じの初手より奥義にて仕る1話でした! 最高である。
内容はもう見てくれって感じなので、今後の展開で気になった部分やら、見所の部分やら。

とりあえず初回で情報量多すぎ事案なので、折りたたみ。

以下ネタバレデデデ!


あらすじでは夏休みの宿題に追われる響、という事しか書かれておらず、てっきりその辺もうちょっとやるもんだと思ってました。

金子のオッサン、本気の嘘かよッ!?

開始数十秒にて、日常から戦場へのお迎えである。
字幕のデスデスデース!には不覚にも吹かざるをえない。きりちゃん可愛い。

開幕バトルは GX を思わせるハチャメチャ展開ではあるものの、設定的にも注目すべきものが多かった。
シンフォギアを兵器と認識し、アルカノイズを運用して対抗する国家・軍。
S.O.N.G.として国家紛争へ介入する事態が発生しており、局所的な戦いだった魔法少女事変とは全く異となる情勢が繰り広げられている。
事態は世界規模へと至っており、GX に比べて物語の規模が大きくなりそうな予感が漂う。

また、通常兵器のデザインは実在兵器を参考に、発展強化した設定との事。
パンターの近代化改修や、なんとシュトゥルムティーガーが手描きにて描かれるという大盤振る舞い。
それに対しての戦法は映画で学んだ! と、千切っては投げ! 砲塔でッ! 殴るんだよォッ!! という力技!
ここまでしっかり無茶苦茶な対戦車戦闘が描かれるのは、なかなか珍しいイメージである。
砲身を叩き斬って履帯引きちぎって砲塔振りかぶって、ここまで暴れやられる戦車というのも中々無いのでは!?
無印漫画版の戦闘テストを思わせる、シンフォギアの現代兵器との性能差が実感させられる。

また、その中で唄われる歌にも注目が集まる。
インタビューによれば今作は収録体制が強化され、唄いながら同時に台詞の掛け合いが出来るようになったようだ。
その効果が存分に感じられる新曲激唱インフィニティ
唄いながら戦う、という演出を従来からさらに強化したシーンになっていた。
特にパートが変わった瞬間に掛け声や怒号を挟み込む、流れるようなコンビネーションアーツが熱いッ!
毎回思うけれど、シンフォギアという表現の到達点がまたひとつ完成したと感じる。

そして、今回とくに感じたのはS.O.N.G.メンバーの結束感がより高まっている部分。
最初からS.O.N.G.として活動していることもあるが、二課、FISという部分を外した組み合わせが増えた印象。
GXを経て、より正面から想いを交わしたことで絆が深まったことが、この強い信頼感に繋がっているのが見えて熱い!

そして、LiNKER組の制限にぼやく切歌に対する、響の積極的過ぎる想いの伝え方!

何かを為すのに必要なのは、戦う力だけじゃない。
これは、戦いの中で迷いながら自身の拳にままならなさに葛藤し、その都度悩み助けられ成長してきた響だからこそ信じられる、迷いの無い想いに他ならない。
その頼もしさ、かっこよさには惚れそうだ。 あと、きりしらメチャクチャ可愛い。

その一方で思い悩むクリス。このバルベルデは、彼女の辛い想い出の場所である。
思えば、両親への想いやクリス自身の居られる場所は決着が付いたが、過去との決着は未だ語られたことは少ない。
その胸中、そして過去の因縁が、今作では想い出とともに領空侵犯して来おるのか。


そしてBパート。
1話で長尺の戦闘が2回ある。このてんこ盛りもシンフォギアである。

響の変身シーンがカッコイイ! 光田さん手がける全力の演舞が冴えるッ!
PVでも見せたSG-r03' Gungnirという形式番号。1期の腰フレームの表記とは変化している気がするが、これがGX にて強化された、強化型シンフォギアの共通コードとしてシリーズ化されるのだろうか。
とにかくかっこいいので、共通で他のギアでも付いていると嬉しい。

新曲は静かなイントロから駆け上がるような熱いフレーズ、やっぱりカッコイイ響の撃唱!
歌詞はいままでのシリーズで覚えのあるフレーズが続き、響が受け取ってきた言葉や想いの集大成にも感じられる。

そんな響の曲は7月6日発売のキャラクターソングシリーズ1に収録!

今回はライブ曲が無いから、一番槍で突貫だッ!!


プラント内で管理・生成されているのは、アルカヘストだろうか。
これほどに錬金術が関与しているとなると、流出した秘儀に塗れた欧州という地が、暗黒大陸と揶揄される由縁も分かるというものである。
一方でアルカノイズは配備こそすれ、ソロモンの杖ほどの制御手段は有さないのか。
そして立場が逆転し、戦う相手であった兵士たちすら、ノイズから守り救うシンフォギア
まさにノイズらしい手当たり次第の破壊原理は、人の身に過ぎた力という印象を与えます。

そしてパヴァリア光明結社の暗躍。
国家中枢に対し同盟を繋ぎ、そして巧妙に利用する異端技術の提供者。
秘密の花園を暴く花盗人たちが、求める豊穣は如何なる理想だろうか。
亡命将校の遺産、ディーシピネ?(設定更新が待たれる)の結界とは、一体如何なる存在なのか。
そして、アラミタマの概念という、神道のワードが出て来たことも気になる。
現象を見るに、物質に対して魂を付与し、思い通りに練成させることが可能という事なのか。


そして、思わぬところに活躍が光る藤尭・友里組。
友里さんは結構戦闘できる雰囲気あるけれど、藤尭さんはその辺に不安の付きまとう登用である。
とはいえ、ノートPC を持ち込んでの情報解析・演算の能力は、過去作にて披露済みである。
仕事中にぼやくだけが藤尭の能力ではないという、S.O.N.G.の一員たる力の見せ所か。
もっとも、彼の見せ場はこのあとの全力過ぎるぼやきに尽きるのだか!


歌とともに爆発四散するトラック!
相変わらず乗り物に厳しいシンフォギアである。無残。

窮地の友里・藤尭の救援に現れたLiNKER組装者たち!
かっこよすぎるそれっぽい歌とともに黒バックのエンドクレジットは、流石のシンフォギア感ある1話エンド。
流れる旋律ソロリティは、「「ありがとう」を唄いながら」から先<未来>へ進んだ、新しい一歩となる歌に感じる。
GX で成長し、自分の弱さを認めて強くあろうと、次の未来へと進むための想いの歌。
ここに虎の子LiNKERを使い仲間の窮地に馳せ参じ、唄い奏でる決意の歌に、落涙を隠せないデス。

いつもながら、前シーズンで悩み戦った先の姿を見せ、視聴者に成長した頼もしい姿を見せ付ける新シーズン1話の圧倒的頼もしさはやはりシンフォギアッて感じがして大満足でしたッ!!

早くも、今週の設定資料や次回予告の更新が待ち遠しいッ!!
今シーズンも、この夏空に響き渡る歌声に熱くなれそうですッ!