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ディメンションW(2) (ヤングガンガンコミックス)

じっくりと世界観設定が広げられていく第２巻。
ルーザー編は今後の展開の根幹になるであろうキーワード「キーコイル」の顔見せか。
コイルとは、Ｗの次元とは一体何なのか、不正コイルを巡りこの世界に隠された歪みが暴かれていくことに期待しつつ。

サブエピソードっぽい次の話は、キョーマの意外な面が見られたり、より世界観を深める設定や現代社会に通じるような歪みを感じるエピソード。
スコアという、より評価を可視化したシステムに翻弄される社会はとても窮屈ですが、それに対する明確な反論、解決策は提示されず。
そのゆがみでさえも、この世界を構成するピースとして描かれています。

あとミラちゃんかわいい。ロボット呼ばわりに一々反論したり、いろんなことに一喜一憂でコロコロ表情が変わったりｐｒｐｒ

そしてキョーマがやっぱり良いあんばいの立ち位置で素敵。
コイルで成り立つ社会にあってコイルを否定するアウトローなスタンスや、やさぐれた感じで妙に達観した所もあったりと、作品の雰囲気に凄く生きるデザイン。
今回で過去の話も出てきて、一体どういう経緯でこの男が形作られてきたのか語られるのも楽しみ。