生きるのを、諦めないでッ！

（イラストは１２話、図らずも落涙してしまったシーンを抜粋しつつ……）
調と切歌、最初数合わせじゃね？ とか邪推してたことがありました。
ただただ土下座。ダブル絶唱くらいたい。

この日が来てしまったデスッ！！

遂に、今夜で最終回を迎えるシンフォギアＧ。
シンフォギアＧのＧは、Grand Finaleのじー。

関西、愛知エリアの皆さんは最後のボルテージを高めるために。
ＢＳ以降の方々は来る日に向けて感動を深めるためにも。
とりあえず１２話を繰り返し見ておくべき。それは絶対に絶対デス。

ついて来れる奴だけついて来いッ！！

それを合言葉に紡がれた物語が、終着しようとしている今。
どこまで駆け抜けていったとしても、ついていくことを躊躇うものかッ！

ということで、１２話の感想を書こうとしていた昨今なのですが。
語りたいシーンや熱いセリフ、胸が熱くなるやりとりを書き綴れば、気持ち悪いくらい長くて終わらなくなってしまったので割愛しつつ。

頭からノンストップで繰り広げられる、想いのぶつかり合い。
それぞれの役者が出揃い、自身の貫く決意と覚悟を胸に、その手のアームドギアを振りかざす。

わずか２０分強の中で、それぞれの衝突を描くＡパートと、胸が熱くなる感動的なＢパートはすばらしい出来でした。
あとは作画がディスク化でより向上すればなお良し。
場面場面のカットはめちゃくちゃかっこいいので、あとは枚数と時間だけデス。

クリスの背負った十字架の重み、それを知ってもなお手を貸す、助けてやると言い切る力強い翼の言葉。
誰かが助けてくれるから、自分の精一杯でがんばれる。その強さを知った一振りの剣に、その冴え鈍ることはもはやありません。

切歌の悲壮な決意を前に、その寂しさを肯定できない調。
大好きな人を助けるために、同じ想いでありながらぶつからざるを得ないこの歪みは、根底を覆す事実の発露の前に大きくきしんでしまう。
その現実の前に、自分の決意がもたらしたものに絶望した少女の逃避は、揺ぎ無い想いによって阻まれました。

不運な巡り会わせによって分かたれ様とした手をつないだのは、過去よりよみがえり続けた亡霊。
人と人とが繋がれる、その奇跡を体現せしめた少女の歌。
それを次代へと託された巫女は、その想いに答えることは出来ないと語ります。
今を生きる人の想いを知ったからこそ、過去の亡霊が出る幕はもはやない。
多くの呪詛を見てきた果ての、その眩しいまでの希望の歌は、一人の呪いを解き得たのか。
全ては語られずとも、その穏やかな笑みは十の言葉より心を打ちました。

手をつなぐこと、助けてくれる人たちがいる強さを知った少女たち。
だから、誰かが助けを求めるなら、全力で助けたいという想いは揺るがない。

今なお、その一身で全てを背負わんと苦しみ続ける、一人の優しい少女がいる。
その決意の支柱が折れたとき、生きることを諦めかけたそのとき。
ただの立花響は、そのその手をただ伸ばす。
フィーネを騙る者でもなく、決意を鎧う無双の一振りでもなく。
一人で必死に頑張り続けた、やさしい少女を助けるために。

その想いこそ、響の「撃槍」。
胸に響くその歌は、紛れもなく彼女のアームドギアそのものだ。

イっちゃえ響、Ｈｅａｒｔのゼンブでッ！！

もう、この先の未来に、翳りなんてありはしない。
本気の嘘から解き放たれた、優しい本当の想いを響かせるだけ。

最終話「遥か彼方、星が音楽となった…かの日」

その歌が響かせる結末を、ただ見届けたいと思います。