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1/11 じゅういちぶんのいち 2 (ジャンプコミックス)

1/11 じゅういちぶんのいち 2 (ジャンプコミックス)

1巻から引き続き。
今回は一気に時間が飛んで、主人公がプロになってからのお話も入っています。

一つ目のエピソードは、プロになった主人公と同じチームに所属するベテランのGK「神崎真臣」のお話。
常に2ndGKとして出場に機会にも恵まれず普段注目されないポジションにも関わらず、腐らず誰よりも練習を重ねてきたベテランです。
熱い試合シーンや、家族の理解や応援が胸に来るエピソードです。

二つ目は時間は高校時代に戻り、主人公のクラスメイトで失恋傷心少女「水野由花」
文化祭の合唱で、片思いしていた先輩が好きだった曲が発表曲になってしまい、心ここにあらずな水野。
歌いたくないという気持ちだけで指揮に立候補するも、気が入っていない事を見抜かれてクラスに迷惑をかけてしまう。
そんなある日、ふとしたことからソラに心中をぶちまけた水野は、彼からある提案をされる。

三つ目は得点力不足に悩むサッカー少年「山中寛太」のエピソード。
ある日ソラのオーバーヘッドシュートを見かけた寛太は、必殺シュートを教えて欲しいと頼み込むが、危険だからと断られる。
実は、パッとしない自分を変えて大活躍することで、チームメイトの少女を笑顔にさせたいと考える寛太に、ソラはあるアドバイスをする。

この漫画全体の共通するものとして、「一般的に注目されない脇役」を中心にした人間ドラマが描かれています。
神崎はプロで活躍するとはいえ、息子からすれば「テレビに全然出ない父さん」だったりと、とりあげるキャラクター像とそこからの人間描写がとても魅力的。
そして嫌味のあるキャラがおらず、優しい作風は読んでいて心温まります。
個人的には、神崎さんのエピソードが好きですね。
最後の息子の授業参観なんかは、思わずグッときてしまいました。
来年からSQ.に移籍決定ということで、いつかアニメ化して欲しいなあ、と願わずにはいられない。